- 更新日 : 2024年2月19日
イオンSuicaカードはお得?利用のメリット・デメリットや特典を解説
イオンSuicaカードとは、イオンカードと交通系ICカード「Suica」が一体になったクレジットカードです。イオンカードとしてはもちろん、Suicaとしても利用できます。
本記事では、イオンSuicaカードの概要や機能、メリットやデメリットを解説します。イオンSuicaカードについて知りたい方は最後までお読みください。
目次
イオンSuicaカードとは?
イオンSuicaカードとは、イオンカードとJR東日本の交通系ICカードであるSuicaが一体になったクレジットカードです。イオンカードとして使えるだけでなく、Suicaとしても活用できます。また、ETCカードも無料で発行可能です。
まずはイオンSuicaカードの機能や使い方を解説します。
イオンSuicaカードの基本情報
年会費 | 無料 |
---|---|
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
ポイントの種類 | WAON POINT |
ポイント還元率 | 0.5% |
キャッシュレス決裁 | AEON Pay、Apple Pay、イオンiD |
追加カード | ETCカード |
イオンカード×Suica機能が付いている
イオンSuicaカードの一番の特徴は、クレジットカードであるイオンカードにSuica機能が付いていることです。
使い方は、通常のSuicaと同じです。イオンSuicaカードを改札機にタッチすることでJR東日本などの公共交通機関に乗車できます。
また、イオンSuicaカードはオートチャージ機能があるため、Suicaの残高が設定額以下になると、設定した入金額が自動的にチャージされます。
年会費が永年無料、VISA、MasterCard、JCBから選べる
イオンSuicaカードは、年会費が永年無料です。ETCカードも、年会費無料で発行できます。初年度だけでなくずっと無料である点は、大きな魅力といえるでしょう。
また、イオンSuicaカードはVISA、MasterCard、JCBの3種類から国際ブランドを選べます。2枚目以降のカードをイオンSuicaカードにする場合は、1枚目とは別の国際ブランドを選ぶといいでしょう。違う国際ブランドでクレジットカード複数を作っておくと、カード払いができる店舗の選択肢が広がります。
Apple Payにも登録できる
イオンSuicaカードは、Apple Payに登録もできます。Apple Payとは、iPhone、Apple Watch、iPadなどで使える決済サービスです。iPhoneやApple Watchを端末にかざすだけで、クレジットカード本体を出さずに決済が可能となります。
Apple PayにイオンSuicaカードを登録することで、支払いの際にカードを取り出す手間を回避し、スムーズに支払いを済ませられるでしょう。また、モバイルSuicaに対応しているため、iPhoneにアプリをダウンロードしてイオンSuicaカードの情報を登録しておくと、iPhoneをSuicaとして利用できます。
500円のデポジットなしでSuicaが使える
通常、カード型のSuicaを持つ場合は、初回購入時に500円のデポジット(預かり金)が必要です。デポジットはSuica解約時に返還されますが、みどりの窓口にて所定の手続きが必要です。
イオンSuicaカードなら、デポジットなしでSuica機能が使用できます。初回チャージの際に500円が引かれることもなく、お得にSuicaが利用できる点も魅力です。
イオンSuicaカードのメリット・特典
イオンSuicaカードには、イオンカード共通の特典だけでなく、イオンSuicaカード独自の特典があります。
ここからは、イオンSuicaカードのメリットや特典を見ていきましょう。
イオングループや優待加盟店がお得になる
イオンSuicaカードは、イオングループでの利用でWAONポイントが2倍付与されます。
通常は200円ごとに1ポイントですが、イオングループ対象店舗では、200円で2ポイントとなります。イオンカード優待加盟店の利用でもWAONポイントが通常の2倍から3倍付与されます。
さらに、毎月10日の「Wポイントデー」は2倍のポイント付与です。
また、毎月20日と30日の「お客さま感謝デー」は、購入額が5%割引になります。55歳以上であれば、毎月15日の「G.G感謝デー」も対象です。
貯まったWAONポイントをSuicaへチャージできる
イオンSuicaカードでは、貯まったWAONポイントをSuicaにチャージ可能です。数あるイオンカードの中でも、WAONポイントをSuicaにチャージできるのはイオンSuicaカードだけです。WAONポイントは1ポイント1円で換算され、チャージは1,000ポイント以上からで、1,000ポイント単位でできます。
ただし、Suica残高が20,000円を超えるチャージはできません。
国内・海外旅行傷害保険が付いている
イオンSuicaカードには、国内旅行傷害保険が付帯されています。イオンSuicaカードで切符や旅行商品を購入した場合に補償されます。補償内容は、以下の通りです。
項目 | 国内旅行傷害保険 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高1,000万円 |
手術 | 入院保険金日額の10倍または5倍 |
入院 | 3,000円/日 |
通院 | 2,000円/日 |
イオンSuicaカードには、海外旅行傷害保険もあります。こちらも、国内旅行傷害保険と同様に自動付帯ではありません。旅行代金や空港までの移動をイオンSuicaカード、もしくはイオンSuicaカードでチャージしたSuicaで決済することで、付帯されます。
項目 | 海外旅行傷害保険 |
---|---|
死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療条件 | 50万円限度 |
疾病治療条件 | 50万円限度 |
個人賠償責任 | 3,000万円 |
イオンシネマが安くなる
イオンSuicaカードには、イオンシネマでの映画鑑賞割引があります。
クレジットカード払いで、イオンシネマ劇場窓口もしくはインターネットにてチケットを購入すると、イオンシネマでの映画料金が300円割引されます。同伴者1名分も割引対象です。
また、毎月20日と30日の「お客さま感謝デー」では、1,100円で映画が見られます。
モバイルSuica登録でスマートフォンが定期券になる
イオンSuicaカード本体は定期券として使えません。定期券として利用するためには、モバイルSuicaへの登録が必要です。
iPhoneやAndroidなどスマートフォンのモバイルSuicaアプリに、イオンSuicaカードを登録することで、モバイル端末をSuicaだけでなくSuica定期券として利用できるようになります。
ケータイクレジット「イオンiD」の利用ができる
イオンSuicaカードでは、イオンiDが利用できます。
イオンiDとは、おサイフケータイ対応端末で電子マネー「iD」が利用できるサービスです。イオンiDアプリにカード情報を事前に登録し、iD利用可能店舗で支払いに利用すると、イオンSuicaカードで決済されます。
イオンiDでの支払いは、一括払いのみです。分割払いやリボ払いは利用できない点に注意しましょう。
イオンSuicaカードのデメリット
イオンSuicaカードを契約する際は、メリットとデメリットを両方知っておくことが大切です。
ここからは、イオンSuicaカードのデメリットについて解説します。
Suicaの定期券は一体化できない
イオンSuicaカードは既存のSuica定期券と一体化できないため、定期券として使えません。定期券を使用したい場合、以下の方法を取りましょう。
- Suica定期券を新たに購入し、その代金をイオンSuicaカードで支払う
- モバイルSuicaに登録し、イオンSuicaカードからモバイルSuicaにチャージして支払う
WAONポイントの使用にはWAONカードプラスの申し込みが必要
イオンSuicaカードで貯めたWAONポイントは、Suicaへのチャージ以外に利用できません。イオンSuicaカードにはWAONの機能が付帯されていないからです。
WAON ポイントを電子マネーWAONとして使用したい場合は、別途「WAONカードプラス」の申し込みが必要となります。発行手数料は税込300円です。
Suicaへのチャージ還元率は0.25%
イオンSuicaカードを利用してSuicaにチャージした場合、400円ごとに1WAONポイントが付与されます。還元率は0.25%で、オートチャージでも券売機での入金でも変わりません。
イオンSuicaカードでポイントを貯めたい場合、チャージをメインにするとなかなか貯まりません。メインは買い物や各種支払いでのポイント付与で、チャージはあくまでサブとして捉えることがおすすめです。
ゴールドカードの対象にはならない
イオンカードには上位ランクのイオンゴールドカードがあります。イオンカードのショッピング利用額が年間50万円以上など一定の条件を満たした場合、自動的にイオンゴールドカードが送付される仕組みです。
しかし、すべてのイオンカードがイオンゴールドカードに切り替わるわけではなく、イオンSuicaカードは対象外です。条件に達していてもイオンゴールドカードを持つことができません。イオンゴールドカードを持ちたい場合、イオンSuicaカード以外のイオンカードを持つ必要があります。
イオンSuicaカードはどんな人におすすめ?
イオンSuicaカードは、以下のような方におすすめです。
- イオングループや公共交通機関をよく利用する方
- イオンシネマで映画をよく見る方
- 国内旅行・海外旅行が多い方
イオンSuicaカードは、イオングループでのポイント還元率が高くなっています。したがって、イオングループの店舗をよく利用する方にはとくにおすすめです。
加えて、公共交通機関をよく利用する場合も、WAONポイントをSuicaにチャージできるためポイントを有効活用できます。Suicaとしての利用はもちろん、Suicaへのチャージでもポイントが付与される点でも、イオングループと公共交通機関をよく利用する方向けのカードといえます。
また、イオンSuicaカードはイオンシネマでの割引があるため、映画館で映画をよく見る場合もお得です。
旅行代金をカード払いにすることで国内・海外とも旅行保険が付帯されることから、旅行をする機会が多い方もイオンSuicaカードがおすすめといえるでしょう。
イオンSuicaカードのよくある質問
イオンSuicaカードに関するよくある質問と、その答えを紹介します。
イオンSuicaカードの申し込み方法は?
イオンSuicaカードの申し込みは、イオンカードの公式サイト内にある「お申込みフォーム」に氏名、性別、生年月日などの必要事項を入力します。引落口座もここで入力するので、引き落としを設定したい金融機関のキャッシュカードまたは通帳を準備しておきましょう。
申し込み完了後、クレジットカード会社の審査を経て、2週間程度でイオンSuicaカードが自宅に届けられる流れになります。
イオンカードからイオンSuicaカードに切り替えできる?
イオンカードからイオンSuicaカードへの切り替えはできません。イオンカードをイオンSuicaカードにしたい場合、以下の方法を取りましょう。
- イオンカードを解約してイオンSuicaカードを新規契約
- イオンカードとイオンSuicaカードを両方持つ
イオンSuicaカードの残高確認方法は?
イオンSuicaカードの残高確認方法は、端末により異なります。
スマホの場合、Suicaアプリで確認します。iPhoneではウォレットアプリでも確認可能です。
パソコンからは、モバイルSuicaホームページにログインし、会員マイページで確認しましょう。
イオンSuicaカードの審査基準・発行条件は?
イオンSuicaカードの審査基準は、公表されていません。しかし、過去に複数回の支払い遅延がある、借入金額が多い、収入が安定していないといったクレジットカードの審査に通りにくい要素がある場合、イオンSuicaカードでも他のカードと同様に審査は厳しい可能性が高いでしょう。
イオンSuicaカードの発行条件は、18歳以上で電話連絡が可能であることです。高校生の場合、卒業する年の1月1日から3月31日までの期間であれば、申し込みできます。
イオンSuicaカードの有効期限は?
イオンSuicaカードの有効期限は、カード表面の「VALID THRU」と書かれている部分に記載があります。数字の記載順は「月/年」もしくは「月-年」です。カードが届いたら有効期限を確認しておきましょう。
イオンSuicaカードの契約は自動更新です。有効期限の約2ヶ月前から、自動的に新しいカードが簡易書留で送付されます。
イオンSuicaカードはイオングループや公共交通機関を利用する方におすすめ
数あるイオンカードシリーズの中で、WAONポイントをSuicaにチャージできるのは、イオンSuicaカードだけです。イオンSuicaカードは、イオングループの店舗や公共交通機関をよく利用する方にはぴったりといえるでしょう。
反面、イオンSuicaカード単体ではSuica定期券として使えないことや、チャージ以外でWAONポイントを使用するにはWAONカードプラスの申し込みが必要なことなどのデメリットもあります。
本記事を参考にイオンSuicaカードのメリット・デメリットを理解し、自分に合ったクレジットカードを選びましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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