- 作成日 : 2024年7月19日
5人家族の生活費はいくら?食費や家賃はどれくらい?
5人家族の1ヶ月あたりの平均生活費は約34万円、食費は約10.1万円、光熱費は約2.7万円です。この記事では、5人家族の生活費や食費、光熱費の平均や、家賃の相場、生活費を節約する方法について解説していきます。
目次
5人家族の生活費平均
総務省「家計調査 家計収支編」によると、5人家族の1ヶ月あたりの平均生活費は、約34万円であることがわかります。
ただし、これはあくまでも平均値であり、実際の生活費は家族の年齢や環境により大きく異なります。
生活費の内訳 | 金額(月あたり) | 割合 |
---|---|---|
食料(外食含む) | 101,806円 | 29.8% |
住居 | 12,549円 | 3.7% |
光熱・水道 | 27,100円 | 7.9% |
家具・家事用品 | 13,915円 | 4.1% |
被服及び履物 | 12,579円 | 3.7% |
保健医療 | 11,346円 | 3.3% |
交通・通信 | 54,140円 | 15.8% |
教育 | 30,339円 | 8.9% |
教養娯楽 | 34,276円 | 10.0% |
その他の消費支出 | 43,923円 | 12.8% |
合計 | 341,973円 | 100.0% |
※住宅ローンを除く
参考:家計調査 家計収支編 3-1表 2023年(世帯人員別・二人以上の世帯)|総務省統計局
5人家族の生活費は、食費が約30%と最も大きな割合を占めています。食料には自炊するための食材費だけでなく、外食費も含まれます。
住居費は、住宅ローンは含まれず、主に賃貸住宅の家賃や修繕費、維持費などが含まれています。住宅ローンを抱えている世帯の場合、実際の住居関連の支出はさらに高くなる可能性があります。
光熱費には、電気代、ガス代、上下水道代などが含まれます。5人家族では、各個人の生活に必要なエネルギーや水道の使用量が多いため、この費用が生活費の約8%を占めています。
家具・家事用品には、家具や家事用品の購入費用が含まれます。新しい家具の購入や、日常的に使用する掃除用品や洗剤などの費用がここに含まれます。
被服及び履物には、衣類や靴の購入費用が含まれます。5人家族分の衣類や靴を揃えるための費用がこの割合に反映されています。
保健医療費には、病院の診察費や薬代、健康保険の自己負担分が含まれます。家族全員の健康を維持するための費用がこの項目です。
交通・通信費には、交通機関の利用費や車の維持費、通信費(携帯電話やインターネット代)が含まれます。特に、家族全員の通勤・通学費用や通信費が大きな割合を占めています。
教育費には、学校の授業料や教材費、塾や習い事の費用が含まれます。子供の教育にかかる費用が生活費の約9%を占めています。
教養娯楽費には、趣味やレジャー活動にかかる費用が含まれます。家族での旅行やレジャー活動、趣味に使う費用がこの項目です。
5人家族の食費平均
総務省「家計調査 家計収支編」によると、5人家族の1ヶ月あたりの平均食費は、約10.1万円であることがわかります。家庭での食事や外食にかかる費用を含んでおり、家族全員の食生活を支えるために必要な支出を示しています。
食費の内訳 | 金額(月あたり) | 割合 |
---|---|---|
穀類 | 8,754 | 8.6% |
魚介類 | 5,739 | 5.6% |
肉類 | 12,060 | 11.8% |
乳卵類 | 5,189 | 5.1% |
野菜・海藻 | 9,142 | 9.0% |
果物 | 2,501 | 2.5% |
油脂・調味料 | 4,724 | 4.6% |
菓子類 | 10,570 | 10.4% |
調理食品 | 14,341 | 14.1% |
飲料 | 6,141 | 6.0% |
酒類 | 3,689 | 3.6% |
外食 | 18,956 | 18.6% |
合計 | 101,806 | 100.0% |
参考:家計調査 家計収支編 3-1表 2023年(世帯人員別・二人以上の世帯)|総務省統計局
5人家族の食費は、家庭での自炊と外食の両方を含む多岐にわたる項目から構成されています。特に、調理食品(冷凍食品やレトルト食品、惣菜など)や外食の割合が高く、忙しい家庭の食生活を支える重要な部分を占めています。
また、肉類や野菜、乳卵類などの基本的な食材にかかる費用も大きな割合を占めています。これらの食材は、家族全員が健康でバランスの取れた食生活を送るために欠かせません。
5人家族の光熱費平均
総務省「家計調査 家計収支編」によると、5人家族の1ヶ月あたりの平均光熱費は、約2.7万円であることがわかります。
光熱費の内訳 | 金額(月あたり) | 割合 |
---|---|---|
電気代 | 14,373 | 53.0% |
ガス代 | 5,131 | 18.9% |
他の光熱 | 889 | 3.3% |
上下水道料 | 6,706 | 24.7% |
合計 | 27,100 | 100.0% |
5人家族の光熱費平均は約2.7万円であり、その内訳を見ると、電気代が最も大きな割合を占めていることがわかります。電気代は全体の53.0%を占めており、家電製品や冷暖房などの使用が多いことが影響しています。次いでガス代が18.9%、上下水道料が24.7%と続いています。これらの費用は季節や家庭のライフスタイルによって変動することがあります。
光熱費の管理は、家庭のエネルギー消費を見直す機会にもなります。例えば、エネルギー効率の良い家電製品を選ぶことや、節水対策を行うことで、これらの費用を削減することが可能です。また、季節ごとの使用量の変動を把握し、エネルギー消費のピーク時に特に注意を払うことも重要です。
5人家族の家賃平均
5人家族に必要な広さや間取りの目安を参考にして、実際の家賃相場を確認してみましょう。
5人家族に必要な部屋の広さ、間取り
国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、5人家族の望ましい居住環境を以下のように提示しています。
- 最低居住面積水準:60平米
- 誘導居住面積水準(マンション):115平米
- 誘導居住面積水準(一戸建て):150平米
5人家族が賃貸で快適に暮らすための間取りは、家族のライフスタイルや子どもの年齢などによりますが、以下のような間取りが一般的です。
3LDK
「6畳以上10畳未満のダイニングキッチンと3つの居室」を組み合わせた間取りです。子どもの年齢や性別に応じて部屋を割り振ることや、必要に応じて仕切れるようにしておくことで、5人でも大きな問題はないでしょう。
4LDK
「10畳以上のリビングダイニングキッチンと4つの居室」を組み合わせた間取りです。子どもがそれぞれ個室を持てるため、家族間のプライバシーを確保できます。
5LDK
「10畳以上のリビングダイニングキッチンと5つの居室」を組み合わせた間取りであり、ファミリー向けのマンションなどに多いタイプです。
これらの間取りは、家族のライフスタイルや子どもの成長に合わせて選ぶことが重要です。
5人家族が暮らす家賃の相場
5人家族が生活するための家賃相場は、都市部と地方で大きく異なります。
都市部、特に東京都心部では、家賃相場は比較的高い傾向にあります。具体的には、3LDKの物件の家賃相場は約26.3万円となっています。一方、23区を離れると、家賃相場が10万円を切るエリアも見つかります。
また、世帯年収によっても家賃の適正範囲は異なります。家賃の適正範囲は、一般的には手取り収入の20%から25%とされています。
例えば、世帯年収が300万円の場合、家賃の上限は7万円となり、500万円の場合は、家賃の上限は10万円となります。
したがって、家賃相場が26.3万円の場合、その家賃を払うためには、手取り収入が月額約105.2万円から131.5万円(年間で換算すると約1,262.4万円から1,578万円)が必要となります。
5人家族の生活費を節約する方法
5人家族の生活費の節約方法をいくつか例をあげて紹介します。家族全員で知恵を出し合い、無駄な支出を削減していくことが大切です。
大量購入を活用する
5人家族の場合、商品を大量に購入することで単価を下げられます。大手スーパーやディスカウントストアでは、食材や日用品の大容量パックが多数取り扱われています。これらの商品を購入すれば、1個あたりの金額が抑えられ、長期的な節約につながります。
自宅でのレジャーを楽しむ
外出先での娯楽を控え、自宅でのレジャーを楽しむことで、大幅なコスト削減が期待できます。動画配信サービスを利用したり、ゲーム機で遊んだりと、家庭内のエンターテイメントを充実させることで、映画館やテーマパークなどの外出費用を削減できます。また、ボードゲームや読書、料理など、家族で協力して楽しめるアクティビティも多数あります。自宅でのレジャーを見つけ出すことが重要です。
外食を控え自炊を強化する
外食を控え、家庭での料理を増やすことで、食費を大きく節約できます。外食は手軽ですが、コストがかかりがちです。そのため、家族全員で協力して調理することで、食事の準備を楽しみながら、食費の削減に取り組めます。また、まとめて大量の料理を作り、冷凍保存しておけば、忙しい日の食事作りの手間も省けます。
共有スペースを活用する
リビングやダイニングなど、家族全員が共有できるスペースを有効活用することで、家賃の節約が期待できます。例えば、リビングを昼間は遊び場や学習スペースとして、夜は寝室としても使うなど、部屋数を減らすことができます。これにより、広々とした空間を確保しつつ、家賃の削減にもつなげられます。
子供同士が協力する
5人家族の場合、子供にも家事の一部を任せることで、親の負担を軽減し、家事代行サービスなどの費用を節約できます。例えば、年長の子供に食器洗いや掃除を、年少の子供にはおもちゃの片付けなどを任せるのです。これにより、家事代行サービスを利用する必要がなくなり、その分の費用を節約できます。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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